公園で、土手で、緑広がる広大な芝生。
その緑のじゅうたんを「憧れだけで」敷いてしまった我が家。
もし、それほどお世話好きないのに、芝生を自己管理で維持したいと言う人の参考になれば幸いです。
私は植えたくなかった

家人たっての希望で、の3年前、業者さんにお願いして12坪ほどの庭に芝生を植えました。狭いスペースなのでそんなに大変でもなかろうと。芝管理は大変と聞いていたし、私はどちらかというとイングリッシュガーデンに憧れていたので、初めから手入れはしない、と宣言。
それでも花木にあまり興味のない家人が珍しく「自分が手入れするから!」と言うので渋々植えました。
恐らく「芝生庭に憧れた気持ち」が、土地探しが難航してマイホームにたどり着くまでに時間がかかりすぎて、気持ちMaxの時点からだいぶ下がったところでの実現が「やる気」の低下を引き起こしたように思われます。
大変なのは2年目から
1年目は枯らさずに根付かせることが最重要なので、とにかく水を切らさないよう気合を入れて朝夕の水やりに励みました。ちなみに超らくちんで、やってて気持ちのよい水まきだけは早朝から欠かさずやっていました。共にポツポツ生えてきたスギナも除去作業もかいがいしく。
そのかいあって、その年は猛暑だったにもかかわらず剥がそうと思ってもビクともしないくらいに強健に根を張ってくれて、冬場枯れるまでのお手入れはナメクジ除去の『ナメトール』散布と草取りくらいでした。
憧れだけで芝生の知識なんて全くなかった私たちは、秋になれば枯れて、落ち葉のようにどこかへ飛んで行き、春になればテキトーに生えて、樹木のように勝手に育つものなんだろうと、20㎝ほどに伸びた枯芝を翌年のGW明けまで放置していました。
そんな2年目の芝庭は河川敷手並みに枯芝でボウボウ。
ここで初めて気が付くのです。枯芝は消えてなくなるわけではないということを。
この「枯芝」、春先に新芽が出る前くらいまでに短く刈って取り除いておかねばならず、このままでは枯れる・蒸れる・害虫が発生する可能性大。何よりもボウボウの芝庭は荒れ地以外の何物でもなく見た目が最高にBADでした。
何が1番大変か
緑だった芝も秋には枯芝となり、降雪の時期を通り過ぎ、雪どけの春。
2年目のGW明けにようやく、私たちは鎌と手で芝刈り作業をスタートさせたのです。
地面に這いつくばっての草取りの中腰ポジション。
普通の雑草よりも弾力のある枯芝を引き抜くアクションで両手は腱鞘炎級に痛み、腰はギックリ腰寸前。野良仕事の習慣がなかった脆弱一家は全てを甘く見過ぎていたためヘロヘロに。
45L袋を3つ満杯にしても
まだボウボウ…
抜いた枯草を搔き集める作業は思っていたよりも重労働。腰に限界を感じたので金属製熊手を購入することにしました。
置き場所に困らないように、縮めると1mほどになる伸縮タイプの金属製熊手をチョイス。
先は芝生を傷めにくい丸い形状のものを選びました。
このサッチング(こぼれ落ちた枯芝と堆積している枯芝を取り除く作業)作業がおそらく芝管理で一番大変かと思われます。
そんな芝庭に今年も春がやってきました

見事な枯れ芝

でも今年は少し違います。省スペースだけ去年購入した『芝刈り職人PRO』で大幅に効率アップ。

家人は大型の芝刈りマシーンを切望しましたが、置き場所がないのであきらめてもらいました。

面積が少ないので、この簡易タイプの芝刈り機と熊手でなんとかなりそうです。
枯芝は堆積していくと地表が蒸れて生育環境の悪化を招きます。
害虫もやってきます
害虫に関しては地域の環境にも大きく左右されるので何ともいえませんが我が家の庭で発生した困った案件は3つ。
①ナメクジ
②ミミズ
③野良猫の糞
ナメクジは「ナメトール」を蒔いてなんとか退治。大発生というわけではありませんでした。
ミミズは2年目には見られなかった様子。3年目以降、糞塚が多発。現在どうしようか様子見です。

悩んでいるのは野良猫の糞。
芝生や砂地は猫のトイレにうってつけ。多い時は1ヶ月に3回ほどの被害状況です。
竹酢液を薄めたものをまいたりして対策をとってますが効果はあまりないようです。
それでも芝生を続けるメリットとは
基本、芝刈りと芝以外の雑草除去が作業内容になります。
シーズン前は作業が頻回になるので週末しか時間が取れない人は、それが「趣味」ならOKですが、そうでないなら厳しいかも。家計に余裕のあるお宅なら外注してしまった方がよいかもしれません。
芝生と言わずとも、緑は温暖化対策になります。夏場はもちろん、自宅でいつもグリーンに触れることは幸せです。
あと、我が家は地質的に砂が多い土壌なので、地盤強化の目的もあります。
少しだけ低い土地ということもあり、保水性を少しでもアップさせたいという願望も少し混じっています。
完璧な芝庭は無理ですが、あちこちハゲがあっても、なんとかまぁまぁ、庭の芝生には見えるくらいであれば、ズボラ素人さんでもなんとかなる、ということが結論です。


