今まで似合うとかに合わないとか、何も感じなかったものに、ある頃から突然「ん?」と
歯にものがはさまったように「なんだか似合わない」と引っかかり出すアイテムの出現。
自分自身と街角ウォッチングで、客観的に見つめ感じたアイテムをいくつかご紹介します。
※あくまでも個人的見解です。
ストーンウォッシュ加工デニム

デニムは、おしゃれさんでない私の定番でしたが、いつの頃からか、デニムを履くとぼんやりモッサリ感が際立つようになりました。程よく色落ちさせたUSED加工のデニムが、急にこなれ感から大きく乖離してきて、エイジングと共に「ぼんやり感」が増幅。
なんか違うなーとモッサリした違和感を感じるようになりました。
デニムを履くなら、かすれすぎないワンウォッシュくらいに留めておいて、パキッとした雰囲気で着こなした方がぼんやり感を軽減できる気がします。
シワ加工
あえてシワが施されて加工してあるストールやシャツがあります。
そのシボ感が素肌にぺったりとくっつきにくいので、夏になるとつい手に取りたくなるのですが
あれぞまさに、シワ ON シワ。
首回りのシワシワ生地の存在は強力に加齢感upです。
ハリのある生地で対策を講じます。

オール天然素材
肌の水分量が落ちてくると、皮膚が敏感になります。
今までなんともなかったのに、化繊生地の摩擦で湿疹がでたり、痒くなったりすることがチラホラ。
曲がり角を自覚する頃、メンタル的にも「ナチュラル」思考に傾いていきます。
そこで、リネンやキャンパス地、コットン100%素材に傾倒してしまいそうになるのですが、このマット感がくせ者。無地やワンピースなど面積が大きくなると、全身が乾いた感じへとチェンジ。
しかもナチュラル素材は色味が地味なアースカラーのものが多いので、さらにドライ感UP。
アレルギー体質の方は仕方ないとして、大丈夫であれば化繊の光沢感をミックスしてドライ感を軽減させることは当たり前かもしれません。
チェック柄シャツ
ある時期から、チェックのシャツを着ると、なんだかずいぶんほのぼのした感じに見えてくるようになりました。そのうち、ほのぼのを通り過ぎ「野暮ったく」見えるようになってきました。特に冬に着るネル素材でのチェック、夏に着る半袖のギンガムチェックなどは、かなり野暮度が上昇するように見えてなりません。

ガーデニングなど、作業用に振り分けた方が良いように思いました。

オーバーサイズなアイテム
若い世代を中心にオーバーサイズなアイテムが流行ってます。
華奢なボディを布の中で泳がせるのが着こなし方なのだと思いますが、太い腰回りや腕回りなどを隠そう着ると、直接視界からは遮断されるものの、オーバーなサイズの布をまとっているわけですから、全体サイズアップ感は確実。
私がそうでした。
サイズ感。
そう、自分に似合ったサイズ感を見極めるってとても大切なのに探すのが難しい。

USED感あふれるBAGや財布
以前、USED加工のハンドバッグを普段使いしていました。
ある時、知人がひと言。
「それ何年使ってるの?」
最初、言われた意味がピンとこなくて、しばしの間があったあと
私 「あぁ、コレ?これ、最初からUSED加工してあるBAGなんだよ」
知人 「ふ~ん…」
知人に悪気は全くなく、ただ単に「古いBAGをいつまでも使ってるんだな」と。
おしゃれだと思って使っていたBAGが、他人にはそう見えてなかったと言う…。
財布も同様で、使い慣れて革の光沢がいい感じになってきて、本人は愛用度120%な財布も
「そろそろ買い換えた方がいいんじゃない?」
と自分目線と他人目線のギャップを感じる出来事でありました。
そう言われてみて、街ゆく人をウォッチしていると、確かに中年以降のヨレヨレ鞄は
印象を下げはするものの、アゲはしないと自分でも納得。
コーデとしてUSEDを若さとのギャップで楽しむ「甘辛ミックス」が成立しなくなってきて、負けてしまうのです。「USEDアイテム」はよほどハツラツしていない限り「老け」を増長させ、「くたびれ見え」してしまうのです。
他人基準で手放すのもなんなんですが、これをきっかけに、このUSED加工BAGを
リサイクルショップを持ち込んだところ、「ボロさ」を理由に買い取ってもらえませんでした。
ボロはボロ、割り切りましょう。

寒色系アイカラー
メイクは得意ではないのですが、典型的な和顔で平面的な顔なので、外出するときは薄くメイクを施します。
和顔ゆえに暖色は目元が腫れぼったく見えるだろうと、もともとグリーンが好きなこともあって
寒色系アイカラーを使用していたところ
「なんかバブルっぽいね」というコメントを頂きました。
「えっ?」
グリーンやブルーなどの寒色系アイカラーは実はとっても上級者用のアイテムだっだったのです。ちなみに、中間色である紫も微妙にそんな感じに見えるそうです。
なんとなく違和感を感じながらも、腫れぼったい=寒色系でカバーと思い込んでいた私。
早速調べ、観察してみると、最近はブラウンレッドやオレンジなどの暖色系のアイカラーが標準。
寒色系は上級者向け、と心得ました。

白すぎる白と黒すぎる黒
コロナ渦になりマスクのが日常化しだしたとき、面喰らったのがマスクの白さ。
あの頃はマスクと言えばほとんど白でした。
マスク着用の息苦しさも去ることながら、白マスクの純白の白さとマスク以外の肌とのギャップがすごく、くすみ感が際立ち、鏡を見る度におののいていました。
ベージュマスクが登場したときの肌の色との馴染み加減、カバー加減に感激したことは言うまでもありません。
ならば、ちょっとカッコつけて黒はどうだと、黒マスクを着用したところ、今度はくすみとの相乗効果でどんよりしてしまいました。
真っ白ではなく、オフホワイト、真っ黒ではなくダークグレーなど、一見無難そうなモノクロコーデ、加齢と共に一工夫が必要です。

美魔女もチョイ悪男もほどほどに。
いわゆる「美魔女」と呼ばれる人たちは割とコンサバ系の人が多いと思います。
コンサバ系といいところは、きちんと感ですが、アンチエイジング感が強すぎるコンサバ系は
逆にイタイ度が増すような気がします。
「美しい女」ではなく、「魔女」。
枯れをくい止め妖艶さを増すテクニックとしてはすごいな、と思いますが、妖艶アダルトな感じが行き過ぎるのも若者から見ると、かなり痛くみえるらしいです。
同様にちょび髭の「チョイ悪男」。
チョイ悪男ではなく、チョイ悪男(風)。
常時、髭をチョロッと生やして、ワルなワイルドさを演出したいんだろうな~と思われるのですが
これもなんだかちょっとイタイ。鏡の前でそんなプチワルワイルドなちょび髭を、なでなで触りながら調整している姿を想像してしまい、そのナルシストぶりが滑稽に見えてしまうのです。
ワイルドに見せたいなら、いっそのこと「肌を休ませたい」と公言して、とボーボーに生やしている方がよっぽど本物ワイルドでかっこよく見えるのにな、と、私なんかは思います。
野球の大谷選手のように、美肌で超人級に強い日本人の登場で、なんだか「汚なげ」なちょび髭は半端感極まりない、中学生病が治らない自信のないオトナにしか見えないのはきっと私だけなのかもしれませんが…。
勝手に感じた、44歳過ぎたらやめるだけで垢抜けるいくつか、まとめてみました。
