毎週録画して、半分は飛ばしながら見ているBS朝日の『ウチ、断捨離しました』。
最近の放送は不要品の魔界巣窟のようなお宅が多く、既にその域を抜けている我が家には、もうひとひねり何か感じたいこの頃でした。
そんな中、今回の放送内容は「茶道具に埋もれておもてなしができない家」。
茶道経験者ならわかるわかるで興味津々。
茶道は基本、リッチ層の娯楽であるため最終的に行きつく先は「価値ある茶道具保持者」。
「道を極める」道のりはとにかくあらゆるお道具が必要。
着るものは和服、茶道具はもちろんのこと、床の間を飾る掛け軸やなんやかんや、教養を積むための書など、玉石混淆、モノが爆発的に増える要素満載なのです。
実際、私が習っていた先生のおすまいも大邸宅で、収納バンバン、水屋もあり旦那様のセンスもよし、といったお宅でした。
一般庶民の私の所持品は『石』ばかりですが、おばあさまの代から受け継いでやっております、というような方ならもしかしたら『玉』が混じっているやもしれません。
捨て活が滞ってしまうのもわかります。
一方、「石ばかり」の私の茶道具。
それなりに大事に扱ってはいますが、なにゆえスモール戸建ての住人ゆえに収納スペースが限られています。壊れ物とは言え、重ね収納が常に要求されます。
箱付きだとリセールバリューが上がるということですが、初めから石だとわかっていたので捨ててしまいました。
と、なると主な緩衝材が新聞紙…
もしくはそ~っと置けば大丈夫だよね~の2択になること多し。
そんないつか欠かしてもおかしくない状況に、今回一筋の光のようなアイデアを番組内で見つけたのです。
それは桃…

ではなく、「フルーツキャップ」という果物が傷まないように包む緩衝材を利用するということ。
この度、番組でお邪魔したお宅の茶道歴の長いお母さまが、一部の茶碗をこのフルーツキャップで包んで保管されていたのでした。
おぉー!!
と歓声をあげたそのワケは、ふるさと納税で届いたばかりの絶品山形産桃がピッタリの『ソレ』に包まれていたから。

早速フルーツキャップを外して丁寧に水洗いし、ウンべ干し。

しっかり乾かしたものをはめてみると、予想通りピッタリ。

山積み茶碗を包んでいた新聞紙はセピア色、広げてみたら2004年。しかも遠国、高知新聞!
毎回、時の流れの急流度に新鮮に驚いてしまいます。

こんな感じの入れ子構造が引出しのあちこちに点在しているのですが

キャップで包むことで、器のフチ欠け心配ストレスと見た目わかりやすさが格段に改善。
速攻プラゴミにならずにリユースできたということにも満足。
普段あまり開けない場所に保管する器の緩衝材におススメです。
既に実施されている方はたくさんいらっしゃると推測されますが、私は初体験でした。
まだ未経験の皆さまの参考になれば幸いです。