憧れのグリーンインテリア。
ローメンテを目指してのスタートでしたがなかなかどっこい、結構お世話が大変になってきました。
切り花と違って長いお付き合いとなること前提に家に迎え入れてあげたい観葉植物。
植物は成長します。
成長した将来像を少しイメージして購入しましょう。
育てたい植物が自分の家の環境にマッチするのかしないのか。
日当たり、ある程度の風通し、湿度を好むのか乾燥に強い品種なのか、などなど。
スモールハウスで観葉植物に囲まれた生活をスタートさせたい人へ、小さな3つのご提案。

思い切って大きな一鉢を1つドンと置いてしまう
100円ショップにも並ぶミニサイズの観葉植物。小さいサイズは値段も安く、場所も取らないのでつい手軽に取ってしまいますが、小さい鉢は、購入後すぐに植え替えが必要なのと、水が蒸発するスピードが速く、すぐに水切れを起こしてしまいます。
鉢が大きいと土の量が増えるので水分が保持される時間も長くなり、水やり頻度を抑えることができます。株が大きいとそれなりに体力もあり、少しくらいの水切れでも、すぐに枯れてしまうことが少ないように思います。

我が家のウンベラータは、購入時の高さが130㎝強。
幹が木質化していてしっかりしたものを選びました。現在は一番高いところで2m近くあります。
イエナカのシンボルツリー的存在なのはもちろん、布巾や洗ったエコバッグなど、軽量で乾きやすいモノをサッと干して乾かすことができる、ちょっとした物干しスペースにもなっています。

鉢をつるせば

グリーンONグリーンで植物のマッスを形成できます。

大鉢の根元はスペースに余裕があるので、小さな鉢の一時的な水切りスペースにもなります。
デメリットは、鉢が重いこと。
キャスター付きの花台を使うことがマストです。
移動可能となれば、掃除機をかけるときなどにそれほどストレスにはなりません。
本来水やりは、鉢底の穴からたっぷり水が落ちるくらいにやらなくてはいけないのですが、鉢皿に溜まらないぎりぎりの量の水やりでも、もう5年ほど元気に育ってくれています。
(常に鉢皿に水分があるとカビや蒸れの原因になります)
色の遠近感で配置を意識
色には見え方があります。
ブルー、グリーンなどの寒色系の色は実際よりも後方に見え(後退色)、レッド、イエローなどの暖色系の色は逆に前に飛び出しているように見えます(進出色)。
「斑入り」という種類があることをご存じですか。
緑の葉の中に、白やピンクや黄色などがマダラに色が入った品種。
同じワイヤープランツでも

左が斑入り、右がノーマル。
緑だけのものよりも黄色や白が混じっている分、立体感が出ていると思いませんか?
こちらはピンクと白の斑入りのハツユキカズラ。

中間色の緑に、暖色、寒色が乗っかると立体感効果UP
進出色が単色で大きな面積を占めるようになると逆に圧迫感を感じます。
全体では葉の大きさや葉色の緑のグラデーションを意識して立体感が出るように工夫します。
狭いお部屋の一角も、遠近感効果で圧迫感を感じにくくさせることができます。
定員増には吊るして対応
お店のように鉢をずらっと並べるのは憧れでもあり壮観なのですが、やはりそれは販売用ディスプレイ。限られた自宅の床を占有されすぎてしまうのは、ミニ戸建て住人&シンプルミニマム願望者には悩ましい。
そんな時はズバリ、S字フックを使って吊るします。

2重の方が安定します
100均で売っているもので大丈夫。

最近はプラスチックで軽量、取っ手付きの鉢が↑出回っていますのでチェックしてみて下さい。
我が家では本棚や大きなウンベラータに吊るしています。
大きな鉢は掛けられませんが、前後だけでなく、上下の配置も可能となります。
宙に浮かせば、鉢皿が不要となり、床に直置きより掃除機がけが楽です。
反面、通気性がよくなるため土が乾燥しやすくなり、水やりの回数が増えること、吊るしたときに水が床にたれないように、水やり後の水切りに手間がかかることでしょうか。
水やりも鉢を移動して別の場所で、という感じになります。
S字フックを引っ掛ける場所がないという場合は、窓枠付近に強力耐荷重のピンフックを挿してみてはいかがでしょうか。


耐荷重が2キロなので小さい鉢しかつるせませんが窓枠を緑で飾ることが可能になります。

左右で位置に差をるけるとより自然な感じに。
葉っぱに窓越しの優しい日光を当てることもできてGOODです。
我が家ではエレンダニカ、アイビー、ワイヤープランツ、ハツユキカズラなどを吊るしています。
吊るせそうなモノならなんでもOK。
吊るしたときに鉢が少し斜めに傾くので、気持ち土を少なめにするとよいでしょう。
窓際で植物に必要な日光を確保しつつ、なるべく壁面に沿うように配置して圧迫感も抑えられます。
このように、狭い室内でも、空中を利用すれば、鉢の増加の圧迫感も抑えることができます。
植物はモノではないので形が変わります。成長するもの、増えるもの、増やすものと心得て初めから置き場所に余裕を持つこと、候補地を想定しておくことが大前提です。
ではでは。
