過去の捨て活『最難関』だったアルバムの整理のお話です。
私の青い時代の写真と言えば、プリント写真でした。
フィルムカメラでとった画像は、現像してみないと『出来』がわからないドキドキ作品。
そんなプリント写真がぎっしり詰まった分厚い300枚入りのアルバムは、百科事典大全集並みの大ボリュームでした。
『やる気スイッチ』はやり始めないと入りません。
重い腰をあげて、実家に置きっぱなしだった大容量アルバム数冊ずつ自宅へ持ち帰り、のらりくらりようやく着手。
着手した1番の大きな理由は、色褪せなどの経年劣化が年々、目に見えて進んできたからです。
残すなら少しでもきれいなうちに。
古い写真の色補正なんてしていたら、時間がいくらあっても足りません。
写真のほとんどは旅行時のものだったので、カテゴリーを『旅行』に絞って整理START。
幸い、簡単な旅行記録を残してあったので、それを参考に、時系列順、地域別に仕分けしていきました。
どうしても思い出せない、名所だけどピンボケ、似たような写真、構図がイマイチなものはバンバン処分。
写真の整理は記憶の整理
手間はかかりましたが、旅行記録を参考にしながら時間をかけて1枚1枚、花びら占いのように、いるいらないと分別していきました。
絶対に忘れないだろうと思っていたこと、楽しかったこと、楽しくなかったこと。
写真を見ても既に思い出せないことも多く、記録がなかったら忘却の彼方へいったまま
戻ってくることはなかったでしょう。
不覚にも、当時、涙もので感謝した人からの恩義までも忘れていました。
受けた恩義はメモなりなんなり書き留めておくべきだと痛感。
現在の自分と過去の自分を見つめ直すよいきっかけとなりました。
300枚入りアルバムで25冊以上、未整理数百枚。
思い出全てはいらないけれど、全ては捨てられない。
残しておきたい写真はどうしたかというと
真夏の猛暑の中、せっせせっせと自宅のプリンターでスキャニングしてデジタル化しました。
パソコンに保存しました。
将来、さらに年齢がさらに進めば一括処分確実なのですが、まだそこまでの境地には至っていません。
なので、今残しておきたい分は面倒でも手作業で、地道に想い出に想いを馳せながらスキャンしていきました。
処分した写真はもう、思い出すことはないのだから。
それと同時に大量のネガフィルムも処分することにしました。
湿度管理をしているわけでもない実家の物置に置きっぱなしだったネガたち。
今となっては焼き増し可能だったのかも疑問です。
大量の写真とネガフィルムは、清掃センターへ直接持ち込み、他の不要品と共に一括処分しました。
そしてさらに。
学生時代の卒業アルバムとも全てお別れしました。
ゆるりまいさんの「K点越え」を体感してみたかったのです。
卒アルに写るよそ行きバージョンの自分。
小・中・高・大と厚さも大きさもバラバラな、サイズの大きい卒業アルバム。
ゆるりさんの著作にも書いてありましたが、見たくなったら同級生に見せてもらえばよい。
友人に処分したことを告げたら、そこまで捨てるか?と最初は驚いていましたが、それもいいかもねと最後は笑っていました。
カメラがスマホになってから、昔写真の存在感は年々薄くなっていくように思います。
「イマ」が多すぎて、昔の写真を引っ張り出してきてまで見ようなんて思わない。
自分が主役のオレオレワタシワタシ写真はもうお腹いっぱい(*´ω`*)。
子どもの写真ですら整理が大変なのに。
人生に数回あるかないかの昭和平成写真の大棚卸整理。
とりあえずの最終形をどうしたかと言うと
デジタル化した写真をさらにピックアップして『フォトブック』にしました。
プリントアルバムからフォトブックへ。
ガーっとスリム化して「昭和平成写真整理お疲れ様大記念」として本棚に並べることにしました。
しまい込むのではなく、手を伸ばせる場所に置く。
いつでも見られる状態にする。
デジタル時代になっても写真は紙で観たい、という想いは変わらず、スリム化して目に優しい紙面で
時々手に取って眺めています。

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